2005年 04月 16日
アビエイター(2004)
監督 : マーティン・スコセッシ
出演 : レオナルド・ディカプリオ
ケイト・ブランシェット
世界で一番デカい飛行機を作ることと世界で一番の映画作りを夢見るハワード・ヒューズの野望と受難。戦時中から戦後へと航空ビジネス界を破天荒な経営・投資方針で切り開いていくが、パンナム社とのせめぎ合い、失恋、飛行機需要の下落、墜落事故と魂を削る事件がつぎつぎとハワードの精神を蝕んでいく。
この映画はラストが兎にも角にも良い。観る前はまた例の懐古主義的歴史ロマン映画だろうなと思っていたので(当方ギャングオブニューヨークでウンザリしている)まったく違った趣向に驚嘆し始終目をかっぴらいて観ていた。七転八起のハワードの人生だけがこの映画のフォーカスではなく、ハワードの精神的病(おそらくOCDだと思われるが)が時代の病を隠喩していることをラストシーンが象徴している。
三ツ星としたのはやはり冗長であったことと、コレといえるシーンがラスト以外になかったこと。幼少時代との絡みももう少し欲しかったような気もする。ディカプリオは評価されるだけいい役者だと言わせる映画。
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by tomboze
| 2005-04-16 16:51
| ア行